子供が発達障がいと診断されたら

子どもの育てづらさを感じていたある日のこと、周囲から病院受診や検査を勧められ、発達障がいと診断されたという方もあるのではないでしょうか。
病院で診断を受けたことにより、親のしつけの方法が悪かったわけではなかったのだと胸をなでおろした方もあれば、病院で検査、診断を受けたものの、しばらく様子を見ましょうと言われ、この先将来に向けてどうしたらよいのか、どこに相談をしたらよいのか、わからないという方もあるでしょう。

まずは発達障がいのタイプとその特性を知り、どんな対応をしていけばよいか考えてみましょう。

発達障がいのタイプと特性

発達障がいと一口にいっても、以下のように様々な診断名があり、特定の診断名を受けても、その他の障がい特性が重なり合っていることも珍しくありません。


厚生労働省HPより

●自閉症スペクトラム障害(ASD)
以前は、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害等。別々の障がいとされていましたが、現在ではそれらを一つの連続帯(スペクトラム)に属する症状ととらえて、自閉症スペクトラム障害という診断名称が用いられています。
なお自閉症スペクトラム障害は、知的障害を伴う場合もあります。

自閉症スペクトラム障害のある方の特性としては、「空気や行間を読むことが苦手な傾向があるために人とのコミュニケーションをうまく取れない」、「こだわりが強い」などが挙げられます。

また、自閉症の傾向が強い場合には、見通しが立たないことに不安を感じたり、不安が高まると大声を出したり、暴れてしまったり、するケースもあります。

一方、アスペルガー症候群の傾向が強い場合は、他の人と話している時に自分のことばかり話してしまって、人の気持ちがわからないわがままな人と認識されてしまう場合もありますが、関心の高いことには周りが驚くほどの知識を有している面を持っている人もいます。

●学習障害(LD)
知的発達には遅れがないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの能力うち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。学校での勉強がスタートした後、学力不振がきっかけで、学習障害があることに気づく場合もあります。

●注意欠陥多動性障害(ADHD)
不注意・多動性・衝動性の3つの症状が特徴で、例えば、指示されたことを忘れてしまったり、忘れ物が多かったり、気が散りやすかったり、突発的な行動を起こしてしまったり、という症状が、学齢期に達するまでにあらわれます。

早い段階からの療育とトラブルへの備え

病院や専門機関で、発達障がいの診断を受けたり、しばらく様子を見ましょうと言われたりしたら、まずはその診断名に関わる情報(特性、対応の仕方、療育方法、利用できるサービス等々)を収集しましょう。

その情報源は医師だけではありません。専門機関の相談窓口、書籍、親の会などのネットワーク等々、様々な情報源があります。より早い段階からの療育が効果的と言われますので、積極的に情報源へのアクセスを図って頂きたいと考えます。

その際、大切なのは診断名にとらわれ過ぎず、どんなことに子供が困り感を感じているのかを知り、焦ることなくその困り感への対応をひとつずつ考えることです。
もし、子供が指示を聞かずに突発的な行動などで物を壊したり、人にけがをさせたり、してしまったらどうしようという不安があると、対応方法も消極的なもの(集団行動を避ける等)になってしまう可能性もあります。もしもトラブルが生じても対応できる備えを用意して、子供の成長のために必要な積極的な対応を検討したいものですね。

執筆者プロフィール

キムラミキ

鳥取県立米子東高等学校卒業後、日本社会事業大学 社会福祉学部にて福祉行政を学ぶ。大学在学中にAFP、社会福祉士を取得。大学卒業後、アメリカンファミリー保険会社での保険営業を経て、株式会社アゼル(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わった。その後、独立系FP会社での業務委託・スタッフ経験を経て、2008年8月より独立し、現在、株式会社ラフデッサン代表取締役を務める。

定期刊行誌、新聞社webコラム等の執筆業務を中心に、セミナー講師、個人向けFP相談を受ける。

キムラミキ
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