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自分に合った障害福祉サービス事業所を見つけるためには?

障害福祉サービス事業所は右肩上がりに増加

厚生労働省の社会福祉施設等調査によると、障害福祉サービス事業所は右肩上がりに増えていて、2017年9月に利用者がいた障害福祉サービス事業所の数は、84,815か所に上ります。コンビニが全国に現在約56,000店あるのですが、その数より多くなっています。そのうち、就労移行支援や就労継続支援などの就労系の事業所は14,955か所、放課後等デイサービスや児童発達支援などの児童対象の事業所は13,031か所になっています。これだけ事業所が増えている一方、小さい法人だと、いまだにホームページを持っていない事業所も多くあるなど、事業所に関する情報が、不十分だったり、整理されていないのが現状です。

障害がある人の事業所探しの現状は?

そのため、障害福祉サービス事業所に行きたいと思った場合、市区町村の役所・役場の障害者福祉窓口や障害のある人を支援する福祉関係機関・支援学校などの支援者の紹介で事業所を見つけるという人がほとんどです。これは、支援者の知識やネットワークによって、その人の自己実現の第一歩である大切な選択が決まってしまっていると言っても過言ではありません。

また、ほとんどの場合、1~2か所だけ見学して決めている方がほとんどで、子どもの場合では仕方ない部分もありますが、家族が選んでいる方もたくさんいるのが現状です。自分で事業所を選んでいるという実感が持てるにはまだまだ程遠い状況だと思います。ユーザーである利用者がたくさんの選択肢の中から主体的に決めれるような環境づくりが必要です。

事業所を検索できる「障害者ドットコム」とは

最近では、スマートフォンが普及して、インターネットで検索して探す人も増えています。そこで、障害のある人がたくさんの選択肢の中から自分で選べるような検索サイトがあったらいいなあと思い、私は「障害者ドットコム」というサイトを2016年2月に開設しました。独立行政法人福祉医療機構が運営する「WAMNET」という障害福祉サービス等情報検索のサイトがありますが、写真が全く掲載されておらず、具体的な活動内容や雰囲気が掴みにくくなっています。例えば、食べログだったら、このカフェおしゃれやなとか、この料理美味しそうやなとか、写真を見ながらお店を決めるように、障害福祉サービス事業所も、事業所やスタッフの写真、こだわりのポイントのPRなどを見て決めれたらいいと思ったのが、サイト開設のきっかけです。

事業所の掲載が増えることで、利用者の選択肢が増えることに

この6月に希望条件に合った事業所を探しやすいように、見やすさ、使いやすさにこだわり、施設検索ページの機能を全面リニューアルしました。例えば、「通いやすい場所である」ということが重要なので、Googleマップでの表示に加え、現在地検索や路線検索もできるようにしています。
そして、これまで掲載していなかった児童の事業所も加えて、掲載数も障害福祉サービス事業所検索サイトとしては、日本最大級の掲載件数となっています。

現在行なっているリアルの相談支援とネットの障害者ドットコムとをリンクさせて、障害福祉サービス事業所とのネットワークを作りながら、さらに事業を展開していきたいと考えています。
たくさんの事業所が登録することで、利用者の選択肢が増えて、業界が活気づきます。無料ですので、事業所の皆様にはぜひ登録していただきたいと思っています。

障害者ドットコム
http://shohgaisha.com

執筆者プロフィール

川田 祐一(かわだ ゆういち)

石川県金沢市生まれ。
同志社大学卒業。阪神淡路大震災直後、知的障害者施設で障害者と一緒に炊き出しや仮設住宅訪問など支援に取り組む。
宇治市社会福祉協議会を経て、兵庫・宝塚のNPOで障害者の就労支援に携わり、その後、起業し、10年で事業所を阪神地域で12か所まで拡大した。
現在はインターネットメディア「障害者ドットコム」の代表、大阪医専の講師を務める。

川田 祐一

執筆者プロフィール

川田祐一(かわだ ゆういち)

石川県金沢市生まれ。 同志社大学卒業。阪神淡路大震災直後、知的障害者施設で障害者と一緒に炊き出しや仮設住宅訪問など支援に取り組む。 宇治市社会福祉協議会を経て、兵庫・宝塚のNPOで障害者の就労支援に携わり、その後、起業し、10年で事業所を阪神地域で12か所まで拡大した。
現在はインターネットメディア「障害者ドットコム」の代表、大阪医専の講師を務める。

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