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<すべて実話>私のお金の大失敗集

こんにちは。ADHD当事者である自身の経験を活かしながら発達障害専門FP(ファイナンシャルプランナー)として、活動している岩切健一郎です。発達障害がある方や親亡き後を考えるご家庭のライフプランを年間100件以上作成させてもらっています。

今でこそお金と上手に付き合えるようになり、FPとして発達障害当事者の方にアドバイスをさせてもらっていますが、20代の頃の私はお金の失敗ばかりで、本当にひどい状態でした。前妻に助けてもらったり(バツ1独身です)、いろんな縁があったおかげで再起できましたが、本当にギリギリでした。

今回のコラムでは、これまでしてきたお金の失敗/やらかしについて紹介します。全て私が経験してきたことです。

私の失敗

客観的にみるとかなりヤバいので、笑って読んでもらえると嬉しいです。また、ここまでお金にルーズな人間でもまともな金銭感覚を得られるという参考にしていただけると幸いです。(※犯罪の前科はありません。現在借金はすべて完済し、税金の滞納はありませんのでご安心ください)

  1. 借金がすごかった
  2. 奨学金滞納で裁判所出頭
  3. 高級ベッド衝動買い
  4. 新潟ー群馬とんぼ返り事件
  5. お任せでお願いします(お金ないのに)
  6. 税金滞納で生命保険差し押さえ

では早速……

失敗1.借金がすごかった

20代後半まで「借金は当たり前」の生活をしていました。一番多かった時は、カードローン200万円リボ払いの残高100万円の借金がありました。また知人からも100万円借りていました。奨学金も残高で150万円以上あったので、合計500万円近い借金がありました。ここまで借金が膨れると、返しても返しても元本が減ることはありません。返済はほとんど利息の支払いに充てられるからです。

最初は生活費の使い過ぎからの借金でした。軽い気持ちでリボ払いも始めました。「いつか返せばいい」と、今の欲望を優先して借金は膨れ上がっていきました。返しても返しても借金が減らないストレスで、また散財して借金が増える。完全に悪循環に陥っていました。

借金が増えるなんとも言えない怖さは、経験した人しか分からないと思います。20代にして、借金の怖さや借金する人の心の動きを経験してしまいました。

ちなみに借金は、個人事業主としての仕事が上手くいったのと前妻にサポートしてもらい完済しました。(前妻にも完済しています)

失敗2.奨学金の滞納で裁判所に出頭

同じくお金がなかった20代後半。様々なところに返済の滞納をしていました。奨学金もその一つでした。催促の連絡はきていましたが、当時他の返済も重なっていてお金がなく、返済を後回しにし続けました。最初は催促の電話も取っていたのですが、それも億劫になりどんどん電話を取らなくなりました。保証人の親にも電話が行くようになっていました。

返済が遅れると、自宅に育英会(奨学金を貸してくれる機関)から手紙が届くようになります。手紙が届いても返済をしないでおくと、最終的に裁判所から書類が届きました。流石に焦って育英会に連絡すると「〇月〇日に返済について裁判するから出頭してください」と言われました。

当日は被告人席に座り(民事です)、毎月の返済額を決定し、守れなかった場合は一括返済することに署名して終了しました。お金に関することは、どんなことでも後回しにしてはいけないと感じた出来事でした。

失敗3.高級ベッド衝動買い

衝動買いも発達障害のある人にありがちなお金の失敗のひとつですが、身をもって体験してきました。

たまたま仕事が上手くいって、お金が入った時の話です。当時まだ借金があったので、A銀行から返済のためにB銀行に現金を移す必要がありました。銀行間が近かったので、A銀行から100万円の現金をおろしB銀行に移す予定でした。

A銀行からB銀行に向かう間に、寝具屋さんがありました。ウインドウショッピングをするつもりで寝具屋さんに入ったら、30分後には全く買う気がなかった50万円の高級ベッドを、現金一括で衝動買いしていました。

失敗4.新潟ー群馬とんぼ返り事件

ADHDのある人で、不注意が原因で財布やスマホを失くしたり置き忘れてしまったりしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。もちろん私も財布は割とよく失くしてきたのですが、特に印象的なのは、若き日の運転中の出来事です。

その日は、群馬から新潟に高速道路を運転しながら帰っていました。新潟に着くぐらいのタイミングで知らない番号から電話がありました。電話の相手は群馬警察署。曰く、高速道路に財布が落ちていた、という連絡でした。

運転中に財布を投げ捨てた記憶なんてもちろんありません。なぜ財布が高速道路に落ちていたのか。思い返すと、高速に乗る前のガソリンスタンドでガソリンを入れる時にルーフに一旦財布をおいて、それを取るのを忘れたまま走行していた説が有力でした。というかそれしかない。

自分の失敗に笑いながら、高速をUターンして財布を確保したのでした。失くしてしまうよりは警察に見つけてもらったので、まだ良かったです。

 

失敗5.お任せでお願いします(お金ないのに)

10年近く前のことです。当時、外資系生命保険会社でマネージャーの立場でした。

マネージャーと言っても内情は、カードローンで200万の借金リボに100万円の残高で合計300万円借金。それにも関わらず、毎晩のようにイタリア料理店で「お任せ」で食べていました。一回の食事代は安くても2,000円、高い日は一食5,000円を超えていました。

別にグルメだったわけではありません。ステータスのある自分が好きだったのだと今は分かります。「お任せ」で注文できない自分なんてかっこ悪い、情けない、とまで思考が進んでいました。見栄のための消費です。たった今、書きながら顔が熱くなるぐらい恥ずかしい出来事です。

失敗6.税金滞納で生命保険差し押さえ

行政からの差し押さえにあったこともあります。福岡から新潟に引っ越ししたときのことです。福岡への住民税の請求がきていました。

ここまで読んで下さった方はもうお分かりかと思います。奨学金のときと同じく、ここでも住民税を滞納し、催告に応じませんでした。

税金の滞納は、差し押さえに合います。生命保険が差し押さえになり、自分の意思で解約できなくなりました。住民税を払って解除されましたが、税金の滞納がいかに危険かを身をもって知ることができました。

税金は必ず払いましょう。

今はかなり堅実

いかがでしたでしょうか?自分のことではありますが、振り返ると改めてヤバいなと感じました。現在はしっかりと資産形成できているので、ここまでお読みいただいた皆様におかれましてはご安心いただければと思います。

以前と比べて収入が安定していることも大きいですが、収入が多くても穴の空いたバケツのように支出し続けているようではいつまで経ってもお金は貯まりません。何よりも経済観念を確立し、仕組み化をしたことで資産形成できるようになりました。

金額は人それぞれですが、働いていて収入がある人は、経済観念を鍛えて仕組み化すれば、誰でもお金は貯まります。1,000万円の貯金も遠い数字ではありません。実際にお客様には収入の一部をきちんと貯蓄できるようになった方が多くいらっしゃいます。

  • 経済観念の鍛え方
  • 仕組み化

については次のコラムに書かせていただくとして、失敗続きの私でも再起できたということをお伝えしたく、自分の失敗談をこのたび開陳した次第です!ぜひ笑ってやってください。そして、少しでも希望をもっていただけたら本望です。

それでは次回のコラムでお会いしましょう。

 

執筆者プロフィール

岩切健一郎(いわきり けんいちろう)

発達障害専門FP。ファイナンシャルプランニング技能士1級。
1986年生まれ、宮崎県宮崎市出身。
自身もADHDがあり、お金に苦労した経験から発達障害専門FPとして活動。
親亡きあとのマネープラン、発達障害当事者のライフプランを
年間100件以上作成。
発達障害でも加入できる様々な保険の取り扱いあります。
保険にお悩みの方や親亡き後のお金のことでの心配な方はこちらからお問い合わせください。⇒https://hinata-hoken.com/

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